episode222 ゲームの代償

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そうだ。 僕らがとんでもない一夜を過ごしていた ちょうどその夜――。 九条拓海は自室で首を吊った。 もともと小心者の善人だ。 周りを巻き込み両親を欺いていることに耐えられなくなったんだ。 そして何より 自分が犯した過ちの尻拭いを優秀な兄が買って出たこと。 それが長年抱えていた 兄に対するコンプレックスを 彼の中で余計に肥大化させた。 堪えられないほどに――。 九条拓海は最後の最後まで 大間抜けのトラブルメーカーだった。 そして正真正銘の疫病神。 部屋にはご丁寧にも遺書が残されていた。
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