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 学校の近くまで行くとクスシがいた。  外は危険がいっぱいだ。島民以外の人間は守るすべを知らないので、僕は外でクスシを見たとき驚き震えた。 「クスシ、なにしてるの!?中に入らないと!」 「大丈夫、ただの散歩だし」 「食べられても知らないよ?…っていうかあの子はどうしたの?」 「あぁ、大丈夫。今は寝てるよ」 「よかった…」  貝をひきずっているとクスシが笑った。 「赤ん坊の状態は大丈夫。それより、その貝どうすんだよ」 「うーん、ここで解体しようかな…クスシ、これで何が食べたい?」 「…炊き込みご飯」 「よっしゃ任せろ!」  僕は上の貝をぶっ壊すとクスシに皿を持ってくるように言った。
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