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怪物少女は、当たり前のようにそこに存在している。
この社会の一員として、確実に。
『おはおっー。』とあくびをしながら教室に入る。
中にはクラスメイトが数人いて、皆思い思いのことをしていた。
「おはよー。あくびしながら挨拶すんなよっ。」
と声をかけてくれたのは沢田 レミ。気さくで元気がいい、私の良き友人だ。
『しゃーない、昨日寝れなかったし。』
嘘だ。怪物は寝れないというより、寝る必要がない。
「朝ごはん食べたか?」
『食べた食べた。トースト1枚だけねっ』
また嘘をついた。怪物は普通の食事は食べられない。食べると吐き気を催す。
たくさんの嘘が積み重なっていく。
けれど、その嘘は私を守ってくれてる。
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