第7章 永野滉一の日誌。(コウイチ編)

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小笠原さんが立ち去って、崇はだらしなく椅子に寄りかかって座る。 「なあ、本当に結婚するの?」と聞くと、崇は驚いた顔をして、 「するよ。首尾よく進めば。」と言った。 「すごく、急なんだけど。」と顔を覗くと、 「しょうがないじゃん。好きになったんだから。」と笑った。 「運命のオンナって奴?」と聞くと、 「俺にだっていたって事だ。」とクスクス笑う。 「なるほどねえ。まだ、信じられないけど。」と言うと、 「会えばわかるよ。不機嫌な顔がキュートなんだ。」と楽しそうだ。 まあ、もう、それは見たけど。と心の中で思っておく。 「それにさ、ハルキの声にやられた。 もう、逃げられないって感じ。」と真剣な顔だ。 「なんだそれ?」と聞くと、 「必ず、俺のものにする。」と笑った。 いや、婚約したんだろ? 嫌な予感がする。
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