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5.冒険者の酒場 強すぎる女武道家
「あーあ。またやってるよ、あいつら。新米イビリ」
「ありゃ、見るからに弱そうだしな。」
遠目で見ていた冒険者達は、汚い布を被った奇妙な冒険者に、軽い哀れみを抱いた。
「あれ?今日は止めに入んないのかい?」
冒険者は隣のテーブルで一人で、ウーロン茶を飲んでいる武闘家に話しかける。
武闘家はその声が聞こえなかったのか、持っているグラスを中途半端な位置で止めたまま、大きな二重の目をパチリと開け、一心不乱に奇妙な人物とゴロツキとのやりとりを見つめていた。
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