6.冒険者200人との決闘

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6.冒険者200人との決闘

ゴロツキ2人は、すぐに気を取り直して立ち上がった。 「へっ…!☆1雑魚モンスターが!」 「ぶっ殺してやる!」 酒場中の視線が、勇者達へと集まる。 「いや。モンスターでは…。」 勇者はいつもの台詞を言いかけて、口をつぐんだ。良いことを閃いた。 ゴロツキ2人は大きなモーションで、勇者へと殴りかかる。 勇者はそれを最小限の動きで交わす。 「テメェー!」 ゴロツキ2人は何度も、勇者にけし掛けたが、勇者はその度身を交わす。 まるで、勇者を中心に、ダンスを踊っているかのようだった。 それを見ていた冒険者達は、その美しい光景に魅了され、息を呑んで見守った。 「くそっ…。なめやがって…!」 ハァハァと息を切らしたゴロツキAはバーカウンターに押し入ると、酒瓶を手に取った。同時に多くの酒瓶を地面へとぶちまけた。 「死ね!!」 ゴロツキAは酒瓶で勇者に殴りかかるが、勇者はその懐にスッと潜り込み、剣で腹へと峰打ちを喰らわせた。 ゴロツキAはドサッと床へと倒れ込んだ。 ゴロツキBは一目散に酒場から逃げ出した。 静寂が再び酒場を包む。 「自信のある冒険者!表へ出て勝負だ!」 ありったけの大声で、勇者は酒場の冒険者200人へ、挑戦状を叩きつけた。
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