第Ⅰ章 ein

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第Ⅰ章 ein

僕は今まであった出来事とこれから起こるであろう出来事をこのビデオと日記に記録していこうと思う。 もしかしたら、あなたがこのビデオを見ている時・・・。 僕はもう生きていないかもしれない。 いや、生きているけど僕の存在を皆が忘れている...いや、生きていたことを否定されている...と言ったほうがいいかな。 あ、僕の名前は1b293r8番ではない。桜川零だ。覚えていてほしい。 まずは、僕が後悔するはめになった5年前の出来事に遡って欲しい。 僕は進学校として有名だったX高校に合格し、今年の春から通っていた。が、入学早々、学校側から強制退学させられてむしゃくしゃしていた。 「なんであんなに飲んで飲んで飲んでたんだぁぁぁ」 「零はバカすぎる。なんでお酒飲んだまま学校に来るとかありえないー。何があったの?バカ」 「うんとね、いつも通り朝起きて、顔洗って、歯磨いて、ご飯食べて、自転車でここのカフェに来たよ」 「今日のことじゃなくて酒飲んだ日のことを聞いているんだよ。アホウ」 「あ、そうゆうことね。ははは」 「ほんと、人の話聞かないよね!!」     
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