第Ⅰ章 ein

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僕の一番の理解者である高崎スミレ同い年で、幼いころからの仲であるが、少しSっけがあってちょっと怖い。でも頼りがいのある親友。 とにかく僕はニートになってしまった。やることがない僕にスミレは高校を休んでまで相談に乗ってくれている。 「僕はどうすればいいんだーーーーい」 「今日テンションおかしい。いつもか。あ、じゃあ・・・気分転換に家でプラモデルでも作ってれば?好きだったでしょ?」 「えーー。そこは頑張って高校に直談判しに行こ!とか言うでしょ。まぁ、うちの親は...テ、テキトーだから、いいんじゃない?って言うと思うけど」 「そしたら今からプラモデル買いにいこ!」 そう言って、僕たちは某電気屋に行ってプラモデルを選んでいた。 「これ面白そう!ペットボトルのプラモデル!!!」 「え、わけわからんプラモデルだな」 「じゃあこれは!?爬虫類のプラモデル!」 「きもい」 「じゃあ、これは?」 プラモデルを選ぶだけで3時間費やしてしまった僕たちは店員さんからきっと変人だと思われているだろうな。ははは。 「こんにちは」 失礼だが、生まれてから一度も髯を剃ったことはなく、うつろな目をしていていかにもクスリをやっていそうなおじさんに声を掛けられた。 「こんにちは?」     
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