第4章

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「やっぱり別れた方がいいですよね」 「うん、俺はそう思う」 「ですよね。うん、そうしよう」 「え?」 「えっと、友達に別れるように勧めようって話です」 「あぁ、そういうこと。うん、それがいいよ。きっとその女性にも、気づいてないところで好意を持ってる男がいるはずだから」 「いい加減なこと言わないでくださいよ」 「俺も恋する女性に恋してる男を知ってるから」 柵に凭れて遠くを見ながら呟く姿は、ちょっとだけ絵になるなと思う。 .
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