第5章

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後日いつも通り出勤すると、フロアはやはりAYAKO先生たちのことで持ちきりだった。 それもそのはず、プレオープン以来初めてAYAKO先生が花を活けにやってくるからだ。 桃子たちも初めて見た紫音に興味を持ったようで、数日経っているにも関わらず、その興奮は冷めていなかった。 「みんな、いい? ここにいらっしゃるお客様のプライバシーは他言禁止。わかってると思うけど、再度肝に銘じてちょうだい」 巷ではカリスマ的人気のAYAKO先生、隠してはいないかもしれないけれど、結婚していると公表されてもいない。 もし噂にでもなったらこの店から情報が漏れたと思われても不思議ではない。 信用を裏切るようなことは出来ない。 .
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