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「それはありがとうございます」
主人という言葉に胸が痛むけれど、顔に出さないように笑顔を向けた。
先生のスタッフが準備した花を前に、AYAKO先生が活け始める。
いつにもましてダイナミックで、余裕を感じさせるアレンジに息を飲んだ。
これはAYAKO先生の心の余裕なのだと思い知る。
楽しそうに活ける姿はいきいきしていて、やはり勝てる気がしない。
「どうしたの、元気ないんじゃない?」
「そ、そうですか?」
ちらりと私の顔を見た先生の一言に動揺した。
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