第5章

18/26
前へ
/349ページ
次へ
AYAKO先生はそれ以上何も言わずに終始笑顔で。 「じゃあ、また来週」 「ありがとうございました」 私に恨み言ひとつ言わずに帰っていった。 仕事を終え、いつも以上に疲れた気分で帰途につく。 もしも紫音が部屋に居たら、きちんと話が出来る気がしない。 ホテルに泊まろうかと自宅なのに帰ることを躊躇した。 しかし紫音が来ていないのなら、一番寛げるのは自宅なのだから帰りたい。 一度確認してから考えようと、マンションの下から見上げた部屋に灯りは点いていなかった。 .
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5105人が本棚に入れています
本棚に追加