第5章

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玄関のカギを開け、中に入る。 そのままドアを閉めかけて思いとどまった。 疲れているけれど、きちんと話さなければいけない。 「どうぞ」 「ありがとう」 少し遠慮気味に入ってきた紫音が、コーヒーを淹れ始めた私の横に立つ。 「座ったら」 「あぁ」 そう返事をしても動く気配はない。 .
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