第6章

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紫音を起こさないように呟いて、ベッドサイドに落ちたシャツを羽織る。 静かに寝室を出てバスルームに向かった。 シャワーを頭から浴びて、昨夜の感触を洗い流す。 もう忘れたい。 忘れなくてはいけない。 どれくらいシャワーを浴びていただろう。 頭がぼうっとし始めたころ、バスルームのドアを叩く音で我に返った。 「大丈夫か?」 紫音が心配して来てくれていた。 .
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