5106人が本棚に入れています
本棚に追加
スマホのアラームがけたたましく鳴る音に目を覚ますと、手探りでスマホを探してアラームを止めた。
もう1度枕に頭を沈めかけて、今日は大事な日だったと起き上がる。
「もう起きるのか? 今日は休みだろ?」
隣で寝ていた滝沢紫音もアラームの音で目を覚ましたらしい。
カーテンの隙間から明るい日差しが部屋を明るく照らす。
今日もいい天気になるだろう。
紫音は眩しそうに眼を細めると、布団を頭からかぶって寝がえりを打った。
「来てたなら起こしてくれればよかったのに」
私が眠ってからやってきて、ベッドに潜り込んできたらしい紫音の鼻を摘まむ。
「気持ちよさそうに寝てたから」
.
最初のコメントを投稿しよう!