第1章

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スマホのアラームがけたたましく鳴る音に目を覚ますと、手探りでスマホを探してアラームを止めた。 もう1度枕に頭を沈めかけて、今日は大事な日だったと起き上がる。 「もう起きるのか? 今日は休みだろ?」 隣で寝ていた滝沢紫音もアラームの音で目を覚ましたらしい。 カーテンの隙間から明るい日差しが部屋を明るく照らす。 今日もいい天気になるだろう。 紫音は眩しそうに眼を細めると、布団を頭からかぶって寝がえりを打った。 「来てたなら起こしてくれればよかったのに」 私が眠ってからやってきて、ベッドに潜り込んできたらしい紫音の鼻を摘まむ。 「気持ちよさそうに寝てたから」 .
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