5106人が本棚に入れています
本棚に追加
紫音に樋口を紹介したことはない。
そんな必要もなかった。
「紫音の知らない人よ」
会ったことはあるけれど、知らせる必要もない。
「後悔しないのか?」
「後悔したくないから、もう私のことは放っておいてほしいの」
「それは無理だ。受け入れられない」
そういうだろうと思っていたけれど、紫音に受け入れてもらう必要もない。
「もう決めたのよ」
「そいつがどんな奴か知らないが、藍子を1番よく知っているのも、幸せに出来るのも俺だけだ」
.
最初のコメントを投稿しよう!