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気にならないわけではないけれど、焦ってはいない。
結婚がしたくないのかと聞かれれば、そういうわけでもない。
ただ今の状態も割と満足している。
束縛されることもなく、仕事に専念できる。
紫音も仕事が忙しいらしく、半同棲のような生活だけれど毎日来るわけでもない。
「これでまた結婚が遠のくな……」
鏡に映る自分に呟いた。
それでも辛うじて、私が友達の結婚式に呼ばれる度にそれらしい話題にはなる。
ただこれでもう結婚する友達はいなくなった。
話題に上ることももうないだろう。
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