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なんとも色気のない自分にため息が出た。
シャワーを浴びて寝室に戻ると、紫音はまだ気持ちよさそうに眠っていた。
出掛ける準備をして、ベッドサイドに座わり紫音の頬を撫でる。
「今日は遅くなるから」
「俺も今日は遅くなる。だから楽しんで来いよ」
うっすらと目を開けると紫音が起き上がった。
ようやく起きる気になったらしい。
引き寄せられて口づけを交わすと、またベッドに引き込まれないうちに腕から逃れた。
紙切れ1枚の制度に捕らわれず、私たちは今のままで十分幸せだった。
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