たぬき
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「純君は、この世の友だちをつくらなあかんで」 南出さんに言われた。 あれから毎年、ぼくは、浜の子たちと海水浴に行く。 勉強も部活もほうりだして、バーベキューなんかをするもんで、よく親に怒られる。 毎年、夏のあの時期になると、ぼくの部屋におかっぱの女の子の幽霊が出てくる。 女の子は、影のような子たちと手をつないで、毎年、灯台へのぼっていく。 (おわり)
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