プロローグ

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「すみません」 この言葉が僕の口癖。 感謝するときも、謝るときも、お願いするときも、呼び掛けるときも、すべてこの言葉を使っていた。 何にでも使えるこの言葉は、僕に取って魔法の言葉だった。 だけど、彼はこの言葉が大嫌いだ。 もし間違ってこの言葉を使おうものなら、あの鋭い目でギロリと睨まれ、頭からバリバリと食べられてしまうだろう。
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