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「放課後、この前オープンした二階堂駅前の書店にいくけど……」
如月がそういって小夜を見つめると、途端にその場の空気が止まり沈黙が流れだした。
「それって……もしかして誘ってくれてる?」
「まさか。どうせついて来るだろうから、先にいっといただけだよ」
「そう……じゃあ、しょうがないからついていってあげる」
小夜は素っ気ない態度で、弁当のおかずに箸を伸ばした。すると如月は不機嫌そうに鼻を鳴らすと、止まっていた昼食を再開した。そんな二人を早苗は呆れ顔を作りながら、交互に見比べていた。
ヤバい……気を張ってないと自然と顔がゆるんでしまう。小夜はそう思いつつ、何食わぬ表情で淡々と昼食を続けた。
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