第2夏 夏の思い出は木々の薫り

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第2夏 夏の思い出は木々の薫り

明日は2111年 8月5日。 日記に書いてある不思議な出来事からちょうど1年が経った日である。 「明日は1年の節目だから中学校の近くの森に行ってみよう」そう決めて、寝ることにした。 そして翌日 2111年8月5日になった。 あの日記の真相を確かめるべく、懐かしの森へ行くことにした。 キラキラ輝く川、街の人で賑わう市場、どこか殺風景な田んぼなどを見て歩くこと、約2時間。やっと懐かしの森に着いた。「行った記憶がないのにどこか懐かしい感じがする。」森に着いても、何もないので、少し歩くことにした。 木々の薫りと美しい木漏れ日が交差し合い、神秘的な光景を生み出している。 森の外とは違い、とても涼しくて、別世界にいる気分。 しばらく歩いてたら、大きな家を見つけた。 「来たことも見たこともないはずなのに、何故か懐かしい感じがする」 ノックをして、 「ごめんくださーい、誰か住んでいますかー?」と尋ねた。正直気味が悪くて、近づきたくなかった。 誰も住んでなさそうで、鍵が開いているので入ることにした。 古い本や、ボロボロの本棚が置いてあり、見た感じでは閉まった本屋さんか、図書館に見えた。 「こんなところに零華という少女なんているわけない」と思った。 せっかく来たので、テーブルに置いてあった[森の魔術 入門]という怪しい本を読むことした。 全部英語で書いてあり、英語が苦手な僕には書いてあることが全く理解できなかった。 読めないので本を閉じようとした…その時! 2階から水色の髪に、色白の肌をした美しい少女が降りて来た。そうあれが零華である。 「零蔭君、久しぶり…。ずっと会いたかったよ…。」そう言い、僕の前で泣き始めた。 僕は驚いて、何もできなかった。
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