質問

5/6
前へ
/340ページ
次へ
だけど、一人のあの女の子だけは何か違っていたんだ。 僕の書く字を‘綺麗’だと褒めてくれた。 嬉しかった。 ある日の授業で、他のみんなは描けるのにあの子は立方体の描き方が分からない事があったのだ。 あの子だけ何故か下を向いて必死に描いていた。 僕は、あの子の‘一生懸命’頑張っている姿が僕みたいに見えて何だか応援したくなった。 あの子は、勇気を出して僕に質問してくれた。 だから、僕は席に近付いて優しく丁寧に分かるように説明をしてあげた。
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加