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「これなんてどうでしょう…?」
1人の男がいくつもある紙の中から、
一際大きな紙を取り出した。
「 名前 クリオ寝
体長 2cm
特徴 透明で、寝ている時間が多く、フワフワ浮いている」
すると、会議を仕切る男が言った
「それにしよう。可愛いと思うし、危険じゃなさそうだしな。」
1人の女が口を開いた
「待ってください! 詳細が書いてないだけで危険
かも知れませんよ!?」
人々から集めた紙に書いてある動物はほとんど
詳細が書かれていないものだった。
「まぁまぁ、動物を製造する係の人に安全な
動物にするよう頼めばいいじゃん」
「でも…」
会議を仕切る男がみんなの前に立ちこう言い放った
「俺たちは動物園の仕事の中でも重役を
任されているんだ。今までで事故は起こってない
けど、それは俺たちの執念の結晶だ! 違うか?」
「その通りだぜ!」
「いいこと言うな!」
会議場が騒がしくなり、男がまた口を開いた。
「今まで、真面目にやってきたんだから、
たまには適当で良いと思うんだ。
給料が少ないし、つまらないし」
この言葉で会議場は静かになり、反発してた者も
渋々賛成した。
「今月の新規作成動物はクリオ寝に決定だ!」
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