1話 空想動物園へようこそ

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「遠いな…この動物園は広すぎる…!!」 この動物園は非常に広く、一周するのに丸一日 かかってしまう。 なので職員の移動手段はセグウェイである。 自分のいた園内の宿泊施設から、セグウェイに 乗ること、約30分でようやくミノタウロスの檻 についた。 「元気かミノタ?お腹空いた?」そう呼びかけると ミノタは「ウォウォーー」と叫んだ。 いつもと変わらず元気そうなミノタの世話を少し したところで、園内に開園を知らせる放送が 流れた。 ≫空想動物園へようこそ!いよいよ開園です!!≪ この声と同時に、門が開き、園の外にいた10万 もの人々が一斉に入ってきた。 1週間に1日しか開園しないため、1日にたくさんの 客が来る。 この光景は何度も見ているのだが、人々が一斉に 園を走る姿はヌーの大移動そのものであり、 本物の動物でさえも少し怖がっている。 こんな感じで、いつも通り動物園が開園した。
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