2話 珍しい動物はお好きですか?

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「これなんてどうでしょう…?」 1人の男がいくつもある紙の中から、 一際大きな紙を取り出した。 「 名前 クリオ寝 体長 2cm 特徴 透明で、寝ている時間が多く、フワフワ浮いている」 すると、会議を仕切る男が言った 「それにしよう。可愛いと思うし、危険じゃなさそうだしな。」 1人の女が口を開いた 「待ってください! 詳細が書いてないだけで危険 かも知れませんよ!?」 人々から集めた紙に書いてある動物はほとんど 詳細が書かれていないものだった。 「まぁまぁ、動物を製造する係の人に安全な 動物にするよう頼めばいいじゃん」 「でも…」 会議を仕切る男がみんなの前に立ちこう言い放った 「俺たちは動物園の仕事の中でも重役を 任されているんだ。今までで事故は起こってない けど、それは俺たちの執念の結晶だ! 違うか?」 「その通りだぜ!」 「いいこと言うな!」 会議場が騒がしくなり、男がまた口を開いた。 「今まで、真面目にやってきたんだから、 たまには適当で良いと思うんだ。 給料が少ないし、つまらないし」 この言葉で会議場は静かになり、反発してた者も 渋々賛成した。 「今月の新規作成動物はクリオ寝に決定だ!」
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