一番怖かった話

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これはいつの事だったでしょう。 我が家はトイレに行く手前に風呂場があります。 結構そこの扉は湿気がこもるため開けっぴろげられていたのです。 ある日の夜の出来事でした。 母も妹も寝静まっていました。 そんな中私はトイレに向かったのです。 普段からお風呂場が怖く、トイレに行く際はトイレの電気だけでなくお風呂場の電気も付けるようにしていたので、この日も電気をつけていました。 用を足し、出たところでふと何かに惹かれたように風呂場に目をやりました。 そこには女性が立っていました。 どんな服装だったか、どんな髪型だったか…思い出せません。 ただ、私を見つめる光の無い瞳だけが今も記憶から離れず… その瞳と女性だったことだけしか思い出せないのです。
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