一番怖かった話

3/3
前へ
/23ページ
次へ
私はその女性と目が合いました。 そして目が離せませんでした。 本能で、心の中で やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい とだけ繰り返していました。 あまりの恐怖に動けず、声も出せませんでした。 するとその女性はゆっくり、ゆっくりとこちらに近づいてきたのです。 そこで金縛りが溶けたように、私は慌てて風呂場のドアを占めました。 そして、走って布団へ潜り込み目を閉じ 無理やり寝たのです。 その日から、私はお風呂場の扉を占めるようにしています。 そして、その女性をそれ以来見てもいません。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加