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『カラオケ店に棲む亡霊』
「ナギサ、この後どうする?カラオケでも行く?」
「いいよ。久しぶりじゃない?」
「だね!何歌おうかなぁ」
その日。
学校の帰り道にファーストフード店に寄り、友人のリナとお喋りに興じていた。
話の流れで何となくカラオケでも行こうかということになり、札幌中心部のすすきのにあるアミューズメント施設、K**に向かった。
高校二年生の頃、部活の無い日であり、夕方の五時近くだったと記憶している。
何度も訪れた事のある店で、その日は初めて使用する部屋へ通された。
「K**ってどの部屋も綺麗だよね」
「うん」
通された部屋は、大きなモニターとテーブル、壁に沿うように正方形の形をしたソファがコの字型に配置されていた。
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