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一体、あの男の声は・・・・・・
あのモニターの顔は、揺れ動くソファは何だったのだろうか。
店員に確認したところ、有線放送のチャンネルは一切変更しておらず、あの時間帯はずっと邦楽チャンネルのままだったそうだ。
また、後にわかったことだが、このアミューズメント施設K**はホテル跡地に建てられており、そのホテルでは放火による火災で逃げ遅れた数名が亡くなるという悲惨な事故があった。
あの部屋で起こった現象と関連性があるのかは、定かではない。
なお、現在K**は営業を停止、建物は未だ買い手がついていない状態である。
あの部屋には今も男の亡霊が棲みつき、何かを訴えているのだろうか。
ー『カラオケ店に棲む亡霊』完ー
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