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少し時間をおいてから、恐る恐る看板を見てみると、そこには何もありませんでした。
それでは、あのとき電飾看板に映っていた女の人は、何だったというのでしょうか。
あれから何度も雨の日がありましたが、アーケード商店街で同じことに遭遇することはありませんでした。
あのとき見たものが幻ではないかと思うこともありますが、記憶に焼きついて離れない電飾看板に映った女性が嘘だったとは思えません。
今はあの町を離れて、別の場所で暮らしていますが、雨の日に電飾看板を見るたびに、恐怖を覚えてしまうのです。
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