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バタンッ!!
『お主らと馬鹿正直に相手してられるほど、私は暇ではない!!』
アラン達の後ろに、壁と同化するように設置されていた四つの扉が開き、触手のようなものが飛び出した
触手はアラン達の体に巻きつき、各扉の奥に引き摺り込んで行く
「これはっ!!」
「しまった・・・!皆!!」
「くそっ!!」
「なんて力なの・・・!」
4人を完全に部屋に入れると、扉は自動でぱたっと閉まった
『侵入者排除完了っと・・・
まったく、早く帰ってこい恭介』
その頃、城外ではラングレスが望遠鏡で少し遠くから城の動向を見守っていた
「動きが見えませんねぇ・・・ん?」
ラングレス含めた国王達はまだ大きく兵を出撃させてはいない
つまり、アラン達の行動次第で侵略作戦は大きく変わるのだ
そんなとき、城のすぐ外のところに黒い渦のようなものが現れる
「これは・・・!!」
渦から兵士達がどさどさと排出された
全員の体をズタズタに引き裂かれたような傷がついている
「やられましたか・・・
この分だと勇者達もバラバラにされてそうですねぇ・・・
伝達兵!WSPにまだ待機と伝えなさい!!」
「はっ!!」
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