計画と引き金

11/49
前へ
/366ページ
次へ
「俺は・・・何を・・・?」 アランはぼんやりとした頭で美しい草原をあるいていた 「どうして・・・ここに? 今まで何してたんだ・・・? 見たことあるぞ、ここ・・・」 「おいっ!!アラン! 何してんだよっ! もっと喜びやがれ!!」 「いってぇ!!」 アランの背中をゴイルが叩く その顔には喜びや達成感が感じられる 「何すんだ! いや、何をしてるんだ・・・ゴイル」 状況がつかめない なぜゴイルはこんなに喜んでいるのか 「何言ってんだよ!! 俺らで魔王を倒したんだろうが!!」 「俺達で・・・魔王を・・・?」 振り返るとその後ろにはフューズ、ノーティそしてレイが立っていた 皆服装や見てくれはボロボロだが 力強い達成感、嬉々とした表情が見える (そうか・・・俺は魔王を倒したんだ・・・ いや、でも) 「どうやって?」 「どうって何言ってんだよ! お前の最後の一撃さ!ゾクゾクしたぜ!」 「惚れ惚れの間違えでしょ? もうっサイッコー!!」 「レイ・・・」 (レイを見るとこんなに胸が苦しくなるのはなぜだ・・・?) 「帰りましょう あなたは英雄・・・ 人の世を、美しい平和を守った世界中のヒーローです」 ノーティは美しい微笑みを向ける 「帰る・・・ビギンズシティに・・・?」 「ビギンズシティ?何それ? アラン、魔王倒したってのにボケちゃってんの?」 「え?」 (なんで俺はビギンズシティだなんて・・・ だが、俺は勝ったんだ!魔王に!!) 「そうか・・・よし、帰るぞっ!!皆!! 俺たちの故郷へ!!」 「「「「おうっ!!!」」」」
/366ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1033人が本棚に入れています
本棚に追加