計画と引き金

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「こちらも、あちらも幹部達が全員消えた・・・か なるほど、魔王が何かを企んでますねぇ おそらく転移先は魔王の城の中のどこかの場所でしょう やはり、全て吹き飛ばすのが得策ですね 待ちに待った最高のシチュエーションですよ!」 ラングレスは伝達兵から情報を得ていた 各勇者のパーティを各魔王軍幹部がさらっていったと 恭介がアランにしたことを見てもそれは明白だった 「伝達兵、他の兵に持たせましたよね? 例の箱は」 「ええ、持たせました しかし、本当にあの箱に魔法を入れておけるんだとして、何を入れたんですか?」 「【エクスプロージョン】です」 「エ、エクスプロージョンですか!?」 「ええ、火属性爆発系最大級魔法、それが数十発 用意が大変でした・・・ なにせ一回の魔法で全魔力持ってきますからね それなりの使い手がかなりたくさんいても用意に時間を結構要しました」 「しかし兵も犠牲にするんですか? 彼らは何も知らないんでしょう? あの箱を爆破させれば、彼らも」 「えぇ、知りません 吹き飛ぶでしょうねぇ? しかし、私が世界の王となるには邪魔なんですよ 魔王も、魔族も勇者もね・・・ あなたは幸運ですね、その事実を知れて ふふ、さぁ吹き飛ばしましょうか 全てね・・・っ!?」 ドスッという鈍い痛みが背中から腹部を貫く 「そういうことだったんだ~っ」 「ガフッ・・・ お前は・・・!? 魔王の・・・バカな・・・なぜ!?」 背中と腹部からだらだらと血を流すラングレスの頭上をリリィがフワフワと浮いている 「私が恭弥を裏切るわけないじゃ~んっ 仮に精霊がみんな君らについたって私はついていかないよーだ」 リリィは紫の魔力でできた剣のようなものをラングレスの背中に突き刺していた 「不思議ですねぇ・・・ これほどのダメージ、痛み なのになぜ・・・死ねない・・・んでしょう ゴハッ!!」 ラングレスは吐血する 「それは・・・この魔法教えてくれたの恭介だから~」 「納得ですね・・・簡単には殺させない気か!」
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