夢と希望<金と権力

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~ギルド前~ 「でかいな、ビルじゃん」 ギルドは高層とは言わないまでもビルだった 『びる? 恭弥は不思議な言葉を使うのぉ』 「何でこんなに階が多いんだ?」 『ランクじゃよ ランクごとに使われている階が違うためじゃ』 なるほど、と頷き中にはいる メンバーズカードのおかげで止められず入れた 「で、俺の目的地は何階だ?」 『12階じゃな そこに書いておる』 「なにで、上がるんだ? 昨日みたいに階段か?」 『この建物が何階まであると思うとる あれじゃよ』 羽で奥にある扉を指す それはかなり見覚えのあるものだった 「エレベーターじゃねーか」 『えれべーた?? そんな名前ではないぞ、 あれはテレポーター またの名を空間移動専用箱形移動機じゃ』 「なげえ! テレポーターだけでいんじゃね!?」 『もとが長すぎて皆がテレポーターと呼び出したのじゃ つべこべ言わんとはよ乗るぞ』 「うい」 すでにテレポーターには男性が一人乗っていた 「何階ですか?」 「12階で」 男性の手が止まる 「12階・・・ですか?」 「あぁそうだから早くしてくれ」 「わ、わかりました すみません」 ブゥゥゥゥゥゥン 《4階です》 「し、しつ、失礼します!」 足早に降りていった 「変な目で見られるのは本当だったか にしてもあわてすぎだろ」 『もちろんじゃ 言ったろ、バカと孤児しかこんのじゃ それからお前は気づいてないようじゃが、イライラしたときすさまじい勢いで殺気に似たものと魔力が漏れていたぞ そりゃ怖いじゃろ』 「まじでか・・・ 気づかなかった」 《12階です》 「初っぱなからやな予感しかしねぇよ」 『それでも進め!進むのじゃ!』 「面白がってない?」 『全然』
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