計画と引き金

36/49
前へ
/366ページ
次へ
「アイズ・・・!ライル・・・!」 「はははははは!!なんだよこいつら!! コントやってんじゃねえんだからよぉ!!」 恭介は腹を抱えて大笑いする その様子を、強い憎しみを持った視線が睨みつけていた 「貴様ぁ・・・!恭介!!」 「おいおい・・・ そんなに怒るなよ こいつらはまだ死んじゃあいない 予定通り相討ちしてくれたがな、さすがにお互いにお互いを殺すまでにはいかないか・・・」 「まだ、生きてるのか!」 「ああ、だからこいつらは確保~っ」 恭介は笑いながら指をならす するとアイズとライルの下に黒い渦のようなものが現れ、二人は渦に沈んだ 「ああっ!?2人をどこにやった!!」 「さあね~どこだろ? おお、おい勇者様よ ここも面白そうじゃないか?」 「恭介・・・!」 恭介がモニターを見る そこには美しい美女が2人、激しくぶつかり合っていた 『はははははははっ 当たらんなぁ~』 ナノはヒラヒラと踊るように動き回る 「くっ・・・!当たって!」 ノーティは杖を振るう 杖の先からは火や水、雷など様々な属性の魔力の球が飛び出している 『無駄じゃ無駄じゃ そんな攻撃が私に通ずるわけがない』 「お願いします 私の信ずる神よ、この攻撃を当ててください! 私に力を!! いやあっ!!!」 ノーティは杖を振り続けるが、その攻撃はいっこうに当たらない ナノは魔力の身体強化や、空中浮遊を披露している 魔力量では明らかにノーティが有利のはずだ 彼女の使う杖は特別なのだから しかし攻撃は当たらない それどころか、ナノの動きはどんどんとキレを増していく
/366ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1033人が本棚に入れています
本棚に追加