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「アイズ・・・!ライル・・・!」
「はははははは!!なんだよこいつら!!
コントやってんじゃねえんだからよぉ!!」
恭介は腹を抱えて大笑いする
その様子を、強い憎しみを持った視線が睨みつけていた
「貴様ぁ・・・!恭介!!」
「おいおい・・・
そんなに怒るなよ
こいつらはまだ死んじゃあいない
予定通り相討ちしてくれたがな、さすがにお互いにお互いを殺すまでにはいかないか・・・」
「まだ、生きてるのか!」
「ああ、だからこいつらは確保~っ」
恭介は笑いながら指をならす
するとアイズとライルの下に黒い渦のようなものが現れ、二人は渦に沈んだ
「ああっ!?2人をどこにやった!!」
「さあね~どこだろ?
おお、おい勇者様よ
ここも面白そうじゃないか?」
「恭介・・・!」
恭介がモニターを見る
そこには美しい美女が2人、激しくぶつかり合っていた
『はははははははっ
当たらんなぁ~』
ナノはヒラヒラと踊るように動き回る
「くっ・・・!当たって!」
ノーティは杖を振るう
杖の先からは火や水、雷など様々な属性の魔力の球が飛び出している
『無駄じゃ無駄じゃ
そんな攻撃が私に通ずるわけがない』
「お願いします
私の信ずる神よ、この攻撃を当ててください!
私に力を!!
いやあっ!!!」
ノーティは杖を振り続けるが、その攻撃はいっこうに当たらない
ナノは魔力の身体強化や、空中浮遊を披露している
魔力量では明らかにノーティが有利のはずだ
彼女の使う杖は特別なのだから
しかし攻撃は当たらない
それどころか、ナノの動きはどんどんとキレを増していく
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