計画と引き金

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《ふむ・・・あの杖厄介じゃな・・・ あの杖が小娘の魔力の消費を補っておる じゃなければあれほどの乱発、耐えられるわけがない 神の作りし産物か・・・ しかし私はあんなもん作ったかのぉ? 遥か昔のことはとんと忘れておるしのぉ まぁ、作ったのアイナス様かもしれないし だが今はそんなことは関係ない とりあえずは奴をを止めるのが先か・・・》 「はぁ・・・はぁ・・・」 『魔力は無事でも肝心の体力がもたんようじゃな・・・ もう諦めい』 「嫌です!! 私は負けない!神に誓って!」 『ふふふ・・・バカめ』 こうしてノーティが神を信じれば信じるほど わずかではあるがナノはどんどん強くなる しかしノーティがそんなことを知るわけはない 「はぁ・・・はぁ・・・神よ・・・」 『神に祈れ・・・神に願え・・・ 神を信じよ・・・神を頼れ・・・ 神を崇めよ・・・そして死ね!』 ナノは、空中に浮遊したままノーティに手のひらを向けた 「はぁぁぁぁぁ・・・」 ノーティは魔力を杖に込める (これはいかに彼女でもよけれない・・・ でも、残存の魔力を考えると一発が限度 これで、倒れて!!) 「くらえぇぇぇぇ!! [エレクトスプレッド]!」 『来い!!』 ノーティは巨大な魔法弾を打ち出す 『なんじゃ・・・遅い! 避けろと言ってるようなもんじゃ!!』 「別れろっ!!」 『なに!?』 ノーティの魔法ははじけて周りに散布される そしてナノの回りを囲んだ 『これでは・・・逃げ場がないのぉ・・・』 「くらいなさい!!」 『よもや、こんな隠し球があったとは ・・・見事』 ノーティの魔法は一斉にナノに向けて進みだす そして、ナノに触れた瞬間爆発した ナノは巻き起こる煙で姿が見えない
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