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「はぁ・・・どうだ・・・」
煙で視界が悪いが確かに直撃した
「最後まで・・・油断するなってことですね・・・
・・・かはっ!?」
煙から黄色い閃光が走ったかと思うと、ノーティの腹部は貫かれていた
『ほんとに油断は禁物じゃなあ・・・』
ナノが煙の中から歩いて出てくる
しかしその体に傷はない、それどころか服すら汚れも焦げも損傷もない
「どうして・・・
確かに直撃したはず・・・」
『体を覆うように薄く頑丈な結界を張ったのじゃ
貴様の攻撃などはなから効かんわバカめ・・・』
「そんな・・・ガハッ!」
ノーティは地面に赤い水溜まりを作る
腹部だけではない
口からも鼻からも血がぼたぼたと垂れる
『ふんっ!』
「ぐあっ!?」
ナノはノーティを蹴り、わずかにの気力で保っていた意識を途切れさせた気
『殺しはせん・・・まだな』
ナノは魔力をノーティの傷口から注ぎ入れる
すると、体から傷が消えていき戦う前の状態に戻ってしまった
そしてノーティは急に現れた黒い渦に飲み込まれた
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