夢と希望<金と権力

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「どうしてランク数より階数の方が多いんだ?」 『ん?それはな 一階はレストルーム、クエストの受注も行ってるしな その他にも武器や服、食べ物を売る場所もある ランクごとに階は違うし、ランクの高いとこでは2フロアぶん使うところもあるからじゃ』 「デパートだな というかここで服売ってんのか、好都合だな」 『ここの設備はギルドのなかでもトップクラスじゃ 金にものをいわせるとなんでもできるの』 「そうだな」 長めの廊下を歩くと白い扉が見えてきた 「ここか 【特別ランク決定試験受験会場】 よし、行くぞ」 『うむ』 扉を開けると なかには人がカウンターのような場所に1人いるだけだ 「おや、珍しいですねぇ 受験ですかぁ?」 ゆっくりとしたしゃべり方の眼鏡をかけた少女がいた 「あぁ、そうなんだけどさ 今から受けたいんだけど、できる?」 「えぇ、できますよぉ・・・ あ、私は、ここの階の受付をしてます レイルと言います」 「俺は黒島恭介だ」 「変わったお名前ですねぇ メンバーズカードを拝借します はい、クロシマキョウスケさんですねぇ 17歳、無所属、ランク無し 間違いないですねぇ?」 「あぁ大丈夫」 「それでどのランクを受けますか?」 なんのランクの試験を受けるかは昨日の段階で決めていた 「受けるのはSランクで」 聞いた瞬間レイルはストップした 「えっとぉ 本気で、言ってますか?」 「悪いか?」 「いえ、一回目の試験でSを受けるのは初めてのケースですから... ちょっと待っててくださいねぇ~」 電話のようなものをかけだす 「おい、ナノダメだったか?」 『Sランクをつけとるのは 世界でもそれなりに名のあるものだけじゃからの 結構強い実力者でも、AからSにはなかなか上がれん ランクの数は7つしかないから1つのランクでも結構強さに差が出る じゃがSランクは唯一力が拮抗しているランクじゃ 本物の強者しかおらん』 レイルに聞こえないよう小さい声で話す 「えぇはい わかりました」 「なんかあった?」 「えっと、今下でなにかあったみたいでここのマスターに確認とれませんでした でも、まぁいいと思います 私の独断ですが」 「ふむ、どうすればいい?」 「あそこにある、Sとかかれたテレポーターに乗ってください」 「わかった 少し、楽しみだな」
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