計画と引き金

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「戻ったぞ~」 「貴様という奴は・・・!」 恭介が戻るとそこには怒りに震えるアランが立っていた 「やっぱ出たか・・・王牙の拘束も解けてたもんな? で、言いたいことは?」 「皆を返せ!!」 「却下、他には?」 「ふざけるなぁっ!!」 アランは恭介に襲いかかろうとする 「ストップ お前状況わかってないのか?」 「なんだと!」 恭介の静止をうけアランはその場で立ち止まる 「襲いかかってもいいよ?全然いいけどさ 人質は俺が管理してるんだ 生かすも殺すも俺次第、お前は仲間を救いたいのか? それとも、殺したいのか?」 「そ、それは・・・」 「まぁいいや・・・ たしかに、こんなに不平等だとかわいそうだよな? 最後はお前1人、見せ場くらい作ってやろう 殴らせてやるよ・・・殴れるならな」 「ぐうっ・・・」 アランは歯ぎしりをする そしてその場から駆け出した 「ああああああ!!」 「ははははは・・・」 恭介は、アランの攻撃を両手を開いて待ち構えた アランは剣を振るう、しかし 「なにっ!?どうして・・・! どうしてだ!!」 「・・・・」 アランと恭介の間に割って入った人物がいた アランの攻撃を受け流した 高レベルな武術である 「レイ・・・!!」 その人物はレイだった 「久しぶりね、アラン」 アランと恭介はその場から飛び退く 「気に入ってくれたか? 特別ゲスト、レイちゃんだ」 恭介はニヤニヤとその姿を見つめる 「ふざけるなよ!! なんのために呼んだんだ!」 「なんのために呼んだなんて、そんな仲間はずれみたいなこと言うなよ それに決まってんだろ? お前と戦わせるためだよ」 「そう・・・ 私は・・・あなたを・・・殺したい・・・」 「なんで!?なんでだ! レイ!俺らが戦う必要なんてないだろう!!」 「うるさいっ!!」 その一言が、並々ならぬ覚悟を思わせた レイは歯ぎしりをして、アランに襲いかかる 「うだうだしてると死ぬぞ~ がんばって殺しあえ~」 恭介は笑いながら二人を見る どこから出したのかグミを食べながら文字通りの高みの見物だ (くそっ! 本気を出せばレイを殺してしまうかもしれない だが下手に手を抜けば逆に俺が殺される どうすればいいんだ!!)
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