計画と引き金

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「俺はお前の笑顔だって捨てない!お前なら大丈夫だ! だってお前は強いじゃないか!」 「いや・・・いやぁ!!」 レイは拳に魔力を込める 「ぐうっ・・・!!」 レイはアランの腹部に強烈なパンチを叩き込む しかしアランはガードもなにもしない 「レイ・・・大丈夫だ 俺は知ってる、お前の強さを 綺麗な心を・・・! 人はいつでもやり直せる だからいっしょに帰ろう・・・ みんなが待ってる・・・」 「アラン・・・」 アランはレイを抱き締める レイはアランに身を委ね、その目からは涙が溢れ出る 恭介はその様子を見かねてか、食べていたグミを地面に叩きつけた 「チッ・・・所詮は勇者のパーティーか!! 臭い台詞、臭い芝居! 見てて吐き気がしてくるぜ!! コロコロと心変わりをするメンヘラ女! 綺麗事しか吐かないタラシ男! よっぽどお似合いだよ・・・てめえら レイ・・・その程度なんだよお前は 悪にも善にも染まりきれない だからお前はこっち側にもそっち側にもにもなりきれない! どこにもてめえの居場所なんかねえんだよ!!」 「恭介・・・全てお前の思惑通りに行くと思うな! 人は、人の心は強いんだよ!! 簡単に正義は悪に染まらない!」 「なら、見せてやるぜ 心を悪に染まるなんて簡単だってことをな!!」 恭介が指をならす 「ああっ!!がぁぁっ!! あああああああ・・・!!」 するとレイが突如として苦しみ始める 「そんなラブコメ見たくねんだよ・・・俺は」 「レイ!大丈夫か!?レイ! 恭介!!何をした!!」 「以前レイの頭に魔力を流して洗脳したんだが その時、保険としてレイの体に特殊な魔族細胞を埋め込んどいた 拒否反応が起きないように魔力で調整してな 外部からの刺激を加えることでその細胞は活性化し、人間を魔物に変えるんだ レイは晴れてお前のことも何もかも忘れることができたな 前に進めるぜ?感謝してくれよ!! はははははははは!!」 「貴様ぁ・・・ 恭介、恭介ぇぇぇぇ!!」 「殺しあえ・・・今度こそな」 「ウガアアアアア!!」
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