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アランがレイの方を向くとそこにはもう元のレイの姿はなかった
「はぁぁぁぁぁ・・・
がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
巨大な翼、猛々しい尾、鋭い牙と爪、赤黒い皮膚を持つ翼竜のような姿をした、巨大なモンスターが一体いるだけだった
「レイ!!」
「ウガアアアアア!」
レイはその尻尾を高速でアランに向けて叩きつけた
「ぐあああああ!!」
アランは受け止めきれずに吹き飛んだ
「ひゃはははははは!!
いいじゃねーか!!」
「くそっ!!やるしかないのか!!」
アランはついに剣を抜き、レイに向けて構えた
「くそっ・・・はぁぁぁぁぁぁぁ
[ライトニングバスター]!」
剣を振ると高速で衝撃波が飛ぶ
「ゴアアアアアアア!! 」
レイはよろけて、地面に膝をついた
「すまない・・・レイ!
お前を、助けたかった・・・!」
アランは剣を握りしめる
もしもこのモンスターを倒したら元のレイに戻るのではないかという淡い期待
戦わなければ自分が殺されるという恐怖
二度とレイが戻らないという不安
様々な感情がアランの心にいりまじる
「邪悪な魔力だけ、切り裂く!
[シャインブラスター]!!」
アランはレイに向けて剣をつきだす
すると剣から巨大な光線が放たれる
「がああああああああ!!」
「ああああああああ!!」
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