夢と希望<金と権力

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恭弥が12階についたころ、ギルド一階はいつものようににぎわっていた 笑い声、喧嘩、自慢、愚痴、仕事、さまざまな声が聞こえてくる そんなとき扉が開いた その瞬間その場にいた人は皆固まり、静まり返った 「おや?どうした? 別にだまらなくたっていいのに」 「なぜ・・・ あなたがここに・・・!」 「「「「勇者アラン!!」」」」 ギルドを訪ねてきたのは勇者だった さっきまでの静けさが嘘のように皆が騒ぎ出す 「ははっ、俺が来るのは迷惑だったかな? 受付さん」 「いっいえ! そんなことはありません! わ、わわ私共はいつでも喜んで歓迎いたしますです!!」 「落ち着いて落ち着いて 今日はねクエストをしにきただけだからさ たまには動かないと体もなまるしさ」 プルルルルルルル 「あ、すいません! ちょ、ちょっとお待ちください 何ですか? え・・・?はい、はい すいません少しこちらは忙しいので 今すぐには・・・はい、すいません」 「どうしたの?」 「え?いえ、12階でSランクの試験を受けたいと言った方がいたらしく その確認をとってほしいと」 「特別ランク決定試験でSランク? それはすごいな! ぜひともその人を見たい! クエストはまた今度にするよ 騒がせて悪かったね」 アランは楽しそうにテレポーターにのっていった 「ふぅ・・・緊張したぁ マスターに報告しないとっ」 一階はまだざわついていた
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