正しく勇者を殺すには

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「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 恭介が口から、強力な破壊光線を放つ 『[神覇]』 ナノが手を前にかざすと、そこに虹色の壁ができる 『大いなる力は激流となる 激流を制するは清流 清らかなる心が強大な力をさらに強固なものにする』 破壊光線は壁にあたり向きを変え飛んでいった 「があっ!があっ!があっ!があっ!があっ!」 恭介は口から連続で魔力弾を飛ばす その1発1発が、都市1つ壊滅させるレベルの破壊力を持っている 『[救手]』 ナノの手が光る そのまま魔力弾に触れると、強大な闇の魔力はシャボン玉のような虹色の球に形を変えた 完全に、無力化してしまっている 『神とは導くもの 総てを導くこの手こそが 私が神たる証拠 [神風]』 ナノが恭介に向け手をかざし唱えると 巨大な竜巻が現れる 「ぐるぁぁぁぁぁぁ!!」 恭介の巨体が持ち上がるほどの強烈な突風が吹き荒れる 『はぁぁぁぁぁぁぁ! [神鳴]!!』 ナノが手をあげると、竜巻の上空に電撃の塊が生まれる そしてそれは雷となり 恭介に降り注ぐ ドドドドドドドドドドドドド!! 「ぐぉあああああああ!!」 恭介は強烈な雷により動きが鈍る 『終わりじゃな・・・ お前は全て壊してきた・・・ 後は任せい・・・創るのは神じゃ はぁぁぁぁぁぁぁ・・・ [神判]』 ナノが恭介に指をさす するとナノの指から魔力でできた黄金の矢が放たれる 「・・・じゃあな」 恭介の眉間に矢が突き刺さる 恭介の身体にヒビができはじめた ヒビからは金色の光が漏れ出ている 肉体の中の闇の魔力を、浄化しているのだ 『汚れし・・・者よ・・・ 美しき光を放ち・・・ 最後を彩り・・・ 天に滅せい・・・』 恭介の全身が金色に輝き出す そして、恭介は美しい金の粒子となりあたりにはじけた 『恭介・・・・』 ナノの瞳からは涙が溢れていた
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