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「ナノ様だ・・・!
ナノ様ー!!」
ビギンズシティ
そこは再び世界の始まりの場所として王の城が設けられ
ナノの拠点となっていた
ナノは毎日、ほんの少しの演説を行う
ナノの支持率はかなり高い
その人気は右肩上がりだ
ナノは城の中から外に顔が見える場所に立ち、回りを見渡した
『皆!!来てくれてありがとう!!
私が王となり時間の進みが早く感じる!
忙しいのじゃ!!
皆もそうじゃろう!?
しかし復興ももうすぐ終わる!!
皆の協力のおかげじゃ!!
さぁ!また今日も頑張ろう!』
ナノは城の中へ入っていった
歓声はまだやまない
ナノのカリスマ性がなせる技だろう
『はっしゃいでるねぇ~
これが平和ってやつですか?』
アイナスは真っ白い世界でナノ達の世界の様子を見ていた
『まぁなんにせよなんとかなってよかったよ
そうでしょ?
てか君は見ないの?魔王様っ』
「想像がつく
見たくもないね、気持ち悪い」
『おやおや?
この状態を作ったのは君じゃないの?』
アイナスは悪戯っぽく笑う
そう恭介は生きていたのだ
しかし、肉体ごと始世界へ来ているためナノでも完全に死んだと思い込まされていた
『にしてもさ
あそこで死ななくてよかったの?
君はやることはやったわけでしょ?
今更生きててここで何がしたいわけ?
だって君なら、あの世界で生き続けたいと思ったら他の方法思いついたでしょ?
それでも死んだのはあの場面で死んでもいいって思ったからじゃないの?』
「まさか
俺が誰かの幸せのために自分の命を投げ出すわけないだろ?
俺はそんなお人好しじゃあない」
『わっかんないなぁ
ならどして?』
「まだ死ぬわけにはいかない」
『それたまに言ってたね
見たいものがあるんだっけ?』
「あぁ」
『君がここまでして見たいものって・・・なに?
お姉さん気になっちゃうなぁ』
「まだ・・・言えないな」
『ふ~ん、まぁいいけど
結果的に私の希望も叶ったしね』
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