夢と希望<金と権力

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その頃ゴールでは 迷路のミニチュアが置かれ、その中を青い人型のシルエットが動いていた 「ふふふ、迷ってる スタートから4時間半 なかなか心は折れませんね 体感時間はもっと長いはずなんですけどねぇ」 「ふふふ相変わらず酷いな またこの試験をやってるのかい?ホワイティ」 「ここになんのようですか? わざわざ、負け犬さんが」 そこには、黒いスーツを来た、目玉が大きく描かれたマスクを身につけた高身長の男が立っていた 「見たくなったんだよ 私のゴム人間が手も足もでなかったんでね」 「そんなに強いんだ まぁここは私の場所です出てってください ガルグバスさん」 「ふむ、なるほど やはりいつ見ても鬼のような迷路だ・・・ 完璧に白いだけの道 進んでも進んでも実感はわかず ゴールは見えず、時間を知る術もなく 常人ならば出してくれと発狂するほどだ」 「ちょっと聞いてますか! 私、あなた嫌いです!」 「ふふ、あなたはそれほど見た目は白いのに、腹黒い人だ この試験クリアした人、1人もいないって知ってます?」 「聞く気は無いようですね なら、せめて黙らせます 死んでください・・・」 彼女の回りに魔力のオーラが現れる 「おぉ、怖い怖い」 どがああああん! 「「なんだ(なんですか)!?」」 二人は迷路をのぞきこむ 「そんな、嘘でしょ!?」 激しい音と共に、ミニチュアの一部が砕けていた 「もっと早くきづけばよかったな!」 『そうじゃな! じゃが今は急ごうあの女が待ってくれるとはどうも思えん!』 彼らは凄まじい勢いで壁を破壊していた ナノの考えとは【まっすぐ進めばたどり着く】だった ただ歩くだけですぐスタートに戻ってしまう二人は、一旦スタートに戻りそこから壁を破壊し始めたのだ 「手が痛くなってきたな! 素手はやめよう 釘バット!」 再びいかついバットを取り出す 『壁に棒か? 砕きづらくないか?』 「そうか?おっし殴りやすくする!」 バットは変形し巨大なハンマーとなった 『自由自在じゃな!』 「どーでもいいが! ちゃんと肩につかまってろよ! じゃなきゃ振り落とす!」 ガアアアン! 「なんだ!」 『恭弥!後ろじゃ!』 見ると後ろの破壊された壁を更に破壊しながら、巨大な丸のこのようなものが転がってきていた 「まじかよ・・・」
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