夢と希望<金と権力

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シークは驚愕していた 「何故だ! どうしてだ! どうして・・・どうして!」 「・・・なるほど そういうことか!」 クロシマは恭介の顔ギリギリでバットを止めていた 「残念でした 俺の勝ち」 落ちていた恭介バットが鞭のように枝分かれし、クロシマに巻き付いた 「グアァッ!」 「どうしてだ 君は躊躇のない男のはずだ! 魔法にバグが生じたか!?」 「ハハハッ 不正解っ シーク! お前は俺を勘違いしていたようだが、俺はおそらく誰よりも【死にたくない】男だ!」 「どういう・・・ことだ?」 「こいつは 俺の心をベースに作ってある つまり、こいつがここで俺を殺せば俺の精神は肉体に戻りこの空間は消える そうすれば偽物も消える そいつは俺を殺し、消えることを拒んだんだ!」 「そんな・・・馬鹿な!」 「この勝負も俺の勝ちだ・・・ ふんっ!」 クロシマに巻き付いていた鞭はどんどんと力を増し締め上げていく 「アアアアアアアアアアア!!」 「死んじまいな・・・」 バツン! クロタニは上半身と下半身でまっぷたつにされた 「クスッ まさか・・・そんな方法があるとはね」 「さぁ、試験は終了だ・・・ 出させてもらうぜ・・・」 「クスッ あぁ、合格おめでとう 我々がここの試験官になってから初の合格者だ Sランク試験は我々三人がランダムな順番で試験を行っていたんだが ホワイティの試験なんかは初の合格者さ 自信をもってSランクを名乗るといい」 「ああ、喜んで名乗らせてもらおう」 その言葉と同時にまばゆい光に恭介は包まれた
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