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「はぁ・・・あれが勇者か・・・
どうしてあんなに自分の意見を貫けるのかねぇ」
『さあの
私にはわからんよ』
「あの人は
自信満々ですからねぇ
だから、ああいうことが言える」
レイルが割ってくる
「なぁ・・・レイルはあいつが好きか?」
「う~ん
あんまり・・・でも、実際に彼の人気は高いし、威張らないし
ほんとに国民第一主義者だから
私は生理的になんか嫌だけど・・・」
「人の意見も十人十色か
レイルはいつもここにいるのか?」
「バイトの時間はいますよぉ」
「それ、バイトなのかよ
まぁいいや、たまに来るかも
ここは居心地がいいし」
「いいよ
私もあなたのこと気に入ったし」
「そうか、そりゃどーも
まぁ、どーでもいいんだが
服屋は何階だ?」
「この上の階
また来てね」
「暇があったらな・・・」
そう言って
恭弥はテレポーターで上の階に向かった
服売り場は想像以上に大きかった
ただの服だけではなく、魔法使い、戦士、賢者などの職業に適した服装がずらっと並んでいる
「さぁ、選べ
好きなの選んでこい」
『ふむ、なかなか多いの
では、しばし待っておれ、良いのを選んでこよう♪』
ナノも女の子だなぁ
神のくせに
そんなことを思いながら恭介は待つことにした
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一階では、凄まじくざわめいていた!
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?
特決でSランクぅぅぅぅ!?」
「嘘だろ!?おいぃぃぃ!!?」
「でも、アラン様がそんなことを!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
まるでギルド全体が揺れるかのようなけたたましい声が響く
一気に静まりかえる
「すいません、ギルドマスター・・・」
「うるせぇんだよ、テメーらぁ・・・
俺の眠りを妨げるんじゃねぇ・・・」
そこにはギルドマスターと呼ばれる男が立っていた
「あ、マスター
おはようございます」
受付嬢が戻ってくる
大音量の叫び声などなれたものと言わんばかりにさらっとあいさつを交わす
「なんなんだ、この騒ぎは?
うるさすぎて眠れや・・・」
「特決でSランクが出たんですよ」
「あぁそうなの・・・?
おめでとさん
はぁぁぁぁぁぁぁSランクぅううう!?」
「うるさいです!!」
「・・・すいません」
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