写真たてに思い出を

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「たしかに。そんな竜くんは想像つかないね」 「だろ?だからその代わりって言っちゃなんなんだけど」 竜くんが写真たてを手に持つ。 「俺らでとった写真を入れていこうかなって」 少し照れくさそうに言う。 竜くんなりに考えたことなんだろう。 こういうことが苦手な竜くんがあたしのために考えてくれたことが何よりも嬉しい。 「うん。すごくいいね」 「だろ?ちょっど12枚だから1年分」 「ほんとだぁ」 1年後にはどんなあたし達でいられるんだろうね。 ずっとこのまま仲良くいれたらいいなと切に願う。 あのキスの日から気になりだしたけど、いまはその何十倍も竜くんが大好きだよ。 「って言っても俺らまったく写真撮ってないからさ。キスの日の一ヶ月後から入れてくのはどうかな?」 「うん!すごくいい!」 キスの日の一ヶ月記念日から毎月写真を撮って入れていきたい。 「これからもよろしくね。竜くん」 「こちらこそ。恋人の日ってなんかいいよな。響き」 「ほんと、毎年この日にお祝いだね」 あたしが言うととても嬉しそうに笑った。 これからもずっとずっとよろしくね。 -Fin-
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