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「差し入れって口実で仕事後も会える機会が減って残念だけど」
なんて恥ずかしそうにも言い出す。
「ははっ。よくくれてたもんね」
仕事に慣れたといえば慣れたのだろうけど。
実は竜くんがいままでは残業させるために多めに仕事をくれていたのを適量になったからはんだ。
竜くんが〝仕事に慣れたとでも言っとけばおかしく思われないだろう〟とアドバイスをくれていたからそれを守っただけ。
急に残業が少なくなるのはやっぱわかるから。
「じゃあさ、ご飯でも行かない?」
「え?」
「今日さ」
「ごめんね。約束があるの」
約束があってもなくてもだけど。
元太と2人でなんて竜くんが許さないよ。
「そっか。最近全然ご飯行けないね」
「そうだっけ?」
「うん。断られてばかり」
なんだか寂しそうな顔をされて心が痛む。
あたしたちの関係を言えないことで、元太の気持ちまで無視してるような気分になってしまうけどこればかりは仕方ない。
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